孤独のクラシック ~私のおすすめ~

クラシックおすすめ曲のご紹介と、歴史探訪のブログです。クラシックに興味はあるけど、どの曲を聴いたらいいのか分からない、という方のお役に立ちたいです。(下のメニューは横にスライドしてください)

オペラ

『となりのトトロ』も、もはやクラシック!? サラ・ブライトマンと、クラシカル・クロスオーバーの曲たち

クラシカル・クロスオーバーの魅力 ミュージカル『オペラ座の怪人』のクリスティーヌ役で世界的に有名になったサラ・ブライトマン(1960- )ですが、1990年にアンドリュー・ロイド・ウェバー(1948- )と離婚してからはソロ歌手としての活躍が始まりました。…

もうひとつのシャンデリア落下事件と、ミュージカル『オペラ座の怪人』〈ロイド・ウェバーとサラ・ブライトマン〉

もうひとつのシャンデリア落下事件と『オペラ座の怪人』 ロンドンでのハイドンのコンサートでは、〝奇跡〟によって死者は出ませんでしたが、後年、パリのオペラ座(オペラ・ガルニエ)で、オペラ上演中にシャンデリアが落下し、こちらは死者が出ました。 ハ…

村上春樹『騎士団長殺し』と音楽。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』とリヒャルト・シュトラウス『薔薇の騎士』

リヒャルト・シュトラウス(1864-1949) 村上春樹と音楽 私はノンフィクションが好きなので、あまり現代小説は読まないのですが、村上春樹氏が昨年久しぶりに出した長編小説『騎士団長殺し』は、一目見てモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』がテーマと分か…

遥かなる未来へ、大歌劇の幕が下りる。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(17)第2幕フィナーレ(後)

、 モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕第16場(終景) カットされた、締めの六重唱 主人公ドン・ジョヴァンニは、この世のものとも思われない恐ろしい音楽で地獄に堕ちました。 ウィーン版ではそれでおしまい、ですが、プラハ版では、いきなりまた楽…

オペラ史上最恐の場面、戦慄の地獄落ち。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(16)第2幕フィナーレ(中)

石像とドン・ジョヴァンニ モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕第15場 招かれし客、騎士長の石像あらわる 墓場で、自分が殺した騎士長の石像を見つけ、うちに飯を食いに来い、と、からかったドン・ジョヴァンニ。 招きに応じて、ついに石像が宴に現れ…

女に乾杯!美酒に乾杯!饗宴の中、亡霊の足音が近づく…。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(15)第2幕フィナーレ(前)

ドン・ジョヴァンニの舞台衣装 モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕第13場 BGMはライバルと自分の曲 このオペラも、いよいよ大詰めです。 ドン・ジョヴァンニは墓場で、自分が殺した騎士長の石像に出会い、戯れに晩餐に誘ったところ、『行く』と返…

殺した相手を晩餐に招待…。ホラーとコミカルの同時進行。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(14)『墓地の場』

『墓地の場』初期の舞台装置 モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕第11場 うなずき、しゃべる恐怖の石像 さて、みんなの大迷惑をよそに、ドン・ジョヴァンニは今夜もまた女遊びを続けていたようです。 時は深夜2時、場は墓場。たくさんの墓標や記念像…

愛は与えるもの。裏切られても、捨てられても、あの人のことが心配なのです。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(13)『ドンナ・エルヴィーラのアリア』

『ドン・ジョヴァンニ』ウィーン再演のポスター プラハに負けるな? 鶴の一声でウィーン再演 これまでも、オペラ『ドン・ジョヴァンニ』には、プラハでの初演版とウィーンでの再演版があるということに触れてきました。 ウィーンではいまいちの評判だった『…

いろんな思いが入り混じって、私の頭はめちゃくちゃだ。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(12)

皆に袋叩きにあうレポレロ モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第2幕 第7場 ドン・ジョヴァンニの服装を着せられ、ドン・ジョヴァンニのふりをして、ドンナ・エルヴィーラと一緒にいるレポレロはどうなったでしょうか。 恋は盲目、といいますが、エルヴィ…

男の薬は女性の胸?モーツァルトの粋な計らい。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(11)『薬屋のアリア』

マゼットに胸を触らせるツェルリーナ モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第2幕 第4場 自分が捨てた女ドンナ・エルヴィーラの侍女を狙って、従者レポレロに自分の服を着せて邪魔なエルヴィーラをデートに誘い出させ、その隙に侍女のいる窓に向かって、甘い…

一人の女だけ愛したら、他の女に悪いじゃないか。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(10)『ドン・ジョヴァンニのセレナーデ』

セレナーデを歌うドン・ジョヴァンニ モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第2幕 第1場 第1幕の最後で、新婦ツェルリーナを強引に手込めにしようとしたところ、騒がれてしまい、悪事の現行犯として群衆に追い詰められたドン・ジョヴァンニ。 もう逃げられ…

VIVA自由!モーツァルトとチェコ・ボヘミア抵抗の歴史。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(9)第1幕フィナーレ〈後半〉

ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593)『ウェルトゥムヌスに扮するルドルフ2世』 モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕 第20場 場面は変わって、ドン・ジョヴァンニ邸の大広間。 豪華な装飾にシャンデリアが輝き、村人たちは、普段は入れない貴族の…

享楽と、陰謀と、復讐と。いま、狂宴が始まる。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(8)第1幕フィナーレ〈前半〉

『ドン・ジョヴァンニ』が初演された、プラハの現スタヴォフスケー劇場(エステート劇場) モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕 第16場 お色気を使って何とか、新郎マゼットのご機嫌を直すことに成功したツェルリーナですが、遠くからドン・ジョヴァン…

放蕩男と魔性の女の歌合戦。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(7)『乾杯の歌』『ぶってよ、マゼット』

乾杯の歌 モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕 第15場 ドン・ジョヴァンニの獲物、新婦のツェルリーナを新郎マゼットから引き離す役目を仰せつかったレポレロ。 ヘトヘトになって道を歩いていると、ドン・ジョヴァンニに出会います。 首尾はどうだ?と…

あの夜、あの部屋で何があったのか。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(6)『ドンナ・アンナのアリア〝もうお分かりでしょう〟』

ルーカス・クラナッハ(1472-1553)『正義のアレゴリー』(オペラとは関係ありません) モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕 第13場 昨夜、その部屋に忍び込み、騒がれたあげくにその父を殺したドンナ・アンナに、道端で出くわしたドン・ジョヴァンニ…

あなたの悪事を拡散してやる!オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(5)『信用してはいけません、不幸な方々』

ドンナ・エルヴィーラに扮した、往年の大歌手ヤルミラ・ノヴォトナ モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』 第1幕 第10場 ドン・ジョヴァンニに魅惑のメロディーで誘惑され、口説き落とされて別荘に向かう村の花嫁ツェルリーナ。その前に一人女が立ちはだかり…

ドン・ファンの本領発揮、甘い誘惑のデュエット。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(4)『あそこで手を取り合おう』

モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』 第1幕 第7場 舞台は一転、さわやかな朝になります。 若い村人の男女がたくさん集まり、騒いでいます。そう、きょうは村で結婚式が行われるのです。若い新郎、新婦を囲んで、村人たちが祝福しています。 第5曲 二重唱と…

スペインでは1003人‼︎ オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(3)『カタログの歌』

カタログの歌 モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』 第1幕 第4場 闇夜に〝騎士団長殺し〟をしでかしたドン・ジョヴァンニ。ドンナ・アンナの家から離れた路上に、レポレロとともに逃れてきます。 ちょっと落ち着いたところでレポレロが『旦那様、お話があり…

運命の夜、闇夜の騎士団長殺し。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(2)『イントロダクション』

村上春樹の小説『騎士団長殺し』のモチーフとなった、モーツァルトのオペラ(歌劇)『ドンジョヴァンニ(ドン・ジョバンニ)』のあらすじ紹介、対訳、鑑賞です。

人間の本性がみえる、死とエロスの歌劇。モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』あらすじと対訳(1)『序曲』

モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ(ドン・ジョバンニ)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

ふたつの『セビリアの理髪師』パイジエッロとロッシーニ。

ジョヴァンニ・パイジエッロ(1740-1816) 18世紀そのままの劇場 『フィガロの結婚』は、スウェーデン、ストックホルム近郊のドロットニングホルム宮廷劇場での演奏を中心にご紹介してきましたが、この劇場の特徴がよくわかる動画を見つけましたのでご紹介…

チマローザ『秘密の結婚』モーツァルトとその仲間たち。

ドメニコ・チマローザ(1749-1801) 18世紀オペラで生き残っているのは 前回まで、モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』をご紹介してきました。 今も多くのオペラが上演されますが、一番人気のあるのは、19世紀から20世紀初頭にかけてのイタリアの〝ベ…

あらすじ・対訳最終回、大団円。フィガロの結婚(25)『第4幕フィナーレ③皆の者、出合え』

スザンナと思っていたら伯爵夫人!驚くアルマヴィーヴァ伯爵。 『フィガロの結婚』第4幕終景 フィガロの結婚、いよいよ最終回です。 伯爵に対し、伯爵夫人の恰好をしたスザンナと、フィガロが不倫をしているように見せかけ、激高した伯爵が皆を呼びます。 第…

美しいヴィーナスは、軍神マースと。フィガロの結婚(24)『第4幕フィナーレ②なんて静かな夜』

伯爵夫人の服装で、フィガロにビンタを食らわすスザンナ 『フィガロの結婚』第4幕第13場 新妻スザンナと伯爵が、ともに小屋の暗がりに消えたと思ったフィガロ。 心の中の嵐と対照的な、夜の静けさに気づきます。 第28曲 第4幕のフィナーレ③ フィガロ(一人出…

妻とは知らずに。フィガロの結婚(23)『第4幕フィナーレ①そっと近づいてみよう』

『フィガロの結婚』の台本作者、ダ・ポンテ 『フィガロの結婚』第4幕第11場 スザンナの伯爵に向けた愛の歌をイヤというほど聞かされたフィガロは、茂みの中でただただ打ちひしがれています。その歌は、実は自分に向けられたものなのに。 スザンナは、スザン…

妬かせるアリア。フィガロの結婚(22)『早く来て、いとしいひと』

初演のスザンナ役を演じたナンシー・ストレース 『フィガロの結婚』第4幕第10場 すっかり女性不信に陥り、スザンナを疑っているフィガロが、暗闇の中、茂みに隠れていると、スザンナの恰好をした伯爵夫人と、伯爵夫人の衣装を身に着けたスザンナ、そしてマル…

愛情と疑心暗鬼と。フィガロの結婚(21)『ちょっとは目を開け』

『フィガロの結婚』台本 『フィガロの結婚』第4幕第8場 新妻スザンナが、結婚式の夜に伯爵と逢引すると信じ込み、すっかり打ちひしがれたフィガロ。ひとりマントをまとって暗闇から登場し、女性不信のアリアを歌います。 第26曲 フィガロのレチタティーヴォ…

ゴマすりサラリーマンの矜持。フィガロの結婚(20)『まだ理性がそれほどに』

『フィガロの結婚』ウィーン初演時のポスター 『フィガロの結婚』第4幕第5場 引き続き、舞台は夜の庭。暗くて相手がよく分からないという設定です。 バルバリーナが独り現れて、庭にある小屋に入っていきます。 彼女は、ケルビーノと小屋で逢引の約束をして…

式さえ挙げればこっちのもの?フィガロの結婚(18)『第3幕フィナーレ』

結婚式で、スザンナにヴェールをかぶせる伯爵。スザンナはこっそり伯爵に手紙を渡す。 『フィガロの結婚』第3幕第13場 全員が固まってしまった場に、フィガロが飛び込んできて、結婚式を始めましょう、踊りを始めましょう!とせかします。 伯爵に、くじいた…

今宵、松の木陰で。フィガロの結婚(17)『そよ風の二重唱』

『フィガロの結婚』第3幕第10場 さて、バルバリーナに連れられて、ケルビーノがまだセビリアの連隊に赴任せず、城内にいるらしい、ということをアントニオが気づき、伯爵に報告します。 一方、スザンナは伯爵夫人に、逢引のウソの約束を伯爵にしたことを報告…