孤独のクラシック ~私のおすすめ~

クラシックおすすめ曲のご紹介と、歴史探訪のブログです。クラシックに興味はあるけど、どの曲を聴いたらいいのか分からない、という方のお役に立ちたいです。(下のメニューは横にスライドしてください)

オペラ

ラモーおすすめアルバムその1。ルセ『ラモー:序曲集』ロマネ・コンティの物語とブルボン王朝の光と影~ベルばら音楽(36)

ロマネ・コンティの畑 『ロマネ・コンティ』とポンパドゥール夫人 18世紀のフランスの政治、文化に絶対的権力を振るったルイ15世の寵姫ポンパドゥール夫人。 極度の好色家だった王の寵愛をつなぎとめるため、肉体的魅力に乏しいといわれていた夫人は、その方…

ポンパドゥール夫人、『オペラ座の演目はラモーだけよ!』とご決定。ラモー:英雄的牧歌劇『ナイス、平和のためのオペラ』~ベルばら音楽(35)

ブーシェ『ポンパドゥール侯爵夫人』 ラモーの音楽にハマったポンパドゥール夫人 次々と名作オペラを作りだすラモーは、その度に賛否両論を巻き起こしながらも、その国民的支持は不動のものとなっていきました。 当時、政治にあまり関心のなかった国王ルイ15…

自分で作った彫刻に恋した男の物語。ラモー:アクト・ド・バレ『ピグマリオン』~ベルばら音楽(34)

ジャン=レオン・ジェローム『ピグマリオンとガラテア』 8日間で作られ、200回以上上演されたオペラ 50歳にしてオペラ・デビューを果たしたラモーは、その後も次々と作品を世に送ります。 当初は、あまりの斬新さゆえ、リュリの完成した伝統的なフランスオペ…

ネイティブ・アメリカンよ、永遠に。ラモー:オペラ=バレ『優雅なインドの国々』⑤ 第4アントレ「未開人たち」~ベルばら音楽(33)

ジョン・スミスを救うポカホンタス(想像画) 新大陸の広大なフランス領、ルイジアナ オムニバス形式の4つの幕(アントレ)から成る、ラモーのオペラ=バレ『優雅なインドの国々 』。 いよいよ最後の幕です。 このオペラは、1735年8月の初演時にはプロロー…

目と耳と、鼻で楽しむオペラ。ラモー:オペラ=バレ『優雅なインドの国々』④ 第3アントレ「花々、ペルシャの祝祭」~ベルばら音楽(32)

〝地上の楽園〟ペルシャの庭園 オムニバス形式の4つの幕(アントレ)から成る、ラモーのオペラ=バレ『優雅なインドの国々 』。 愛を求めて諸国を旅するキューピッドたち。3か国目はペルシャです。 トルコのさらに東にあるペルシャは、ヨーロッパ人のオリ…

征服者との禁断の恋のゆくえ。ピサロとコルテス、そしてマリンチェ。ラモー:オペラ=バレ『優雅なインドの国々』③ 第2アントレ「ペルーのインカ人」~ベルばら音楽(31)

征服者たちに蹂躙されたインカ帝国 オムニバス形式の4つの幕(アントレ)から成る、ラモーのオペラ=バレ『優雅なインドの国々 』。 トルコをあとにしたキューピッドたちが、次に降り立ったのは、大西洋をわたり、さらに太平洋に面した南米ペルーでした。 …

恋の難破船、心の中に吹きすさぶ嵐。ラモー:オペラ=バレ『優雅なインドの国々』② 第1アントレ「寛大なトルコ人」~ベルばら音楽(30)

キューピッド、トルコに降り立つ オムニバス形式の4つの幕(アントレ)から成る、ラモーのオペラ=バレ『優雅なインドの国々 』。 戦火に包まれたヨーロッパから、愛を求めて世界に飛び出したキューピッドたちが、最初にたどりついたのはトルコでした。 こ…

キューピッドたちよ、愛を求めて異国へ飛んでいけ!ラモー:オペラ=バレ『優雅なインドの国々』①「プロローグ」~ベルばら音楽(29)

ネクタル(神酒)を持つ青春と若さの女神ヘベ フランスならではの『オペラ=バレ』 ジャン=フィリップ・ラモー(1682-1764)は、1735年に処女作『イポリートとアリシー』を上演した後、次々とオペラを生み出していきます。 しかし、こだわり抜いた『イポリ…

革命的オペラが拓いた新しい時代。ラモー:オペラ『イポリートとアリシー』⑦「第5幕(最終幕)」~ベルばら音楽(28)

パイドラ(フェードル)とテセウス(テゼー) テセウスの悔恨 ジャン=フィリップ・ラモー(1682-1764)のオペラ、『イポリートとアリシー』。 今回は最終幕となる、第5幕です。 舞台は、第4幕と同じ、海辺に面したアルテミス神殿のある森です。 絶望した王…

人間の愚かさか、運命の理不尽さか。古典悲劇の真髄。ラモー:オペラ『イポリートとアリシー』⑥「第4幕」~ベルばら音楽(27)

ヒッポリュトスの死 自らさすらいの旅に出る王子 ジャン=フィリップ・ラモー(1682-1764)のオペラ、『イポリートとアリシー』。 今回は第4幕です。 舞台は、海辺に面したアルテミス神殿のある森。 月と狩の女神アルテミス(ディアーヌ、ダイアナ)の居場所…

恋する相手から、おぞましいと言われたら。ラモー:オペラ『イポリートとアリシー』⑤「第3幕」~ベルばら音楽(26)

パイドラ(フェードル)を拒絶するヒッポリュトス(イポリート) 道ならぬ恋に苦しむ王妃の歌 ジャン=フィリップ・ラモー(1682-1764)のオペラ、『イポリートとアリシー』。 今回は第3幕です。 舞台は、海に面したテセウス(テゼー)の城。 王妃パイドラ(…

歌唱不可能!?恐ろしい運命の女神の三重唱とテセウスの地獄下り。ラモー:オペラ『イポリートとアリシー』④「第2幕」~ベルばら音楽(25)

運命の3女神 テセウスの地獄下り ジャン=フィリップ・ラモー(1682-1764)のオペラ、『イポリートとアリシー』。 今回は第2幕です。 第1幕の最後で、忠臣アルカスが絶望の体で王妃パイドラに『テセウス(テゼー)王が地獄に下りて行ってしまいましたぁ!!…

許された恋と、許されざる恋と。ラモー:オペラ『イポリートとアリシー』③「第1幕」~ベルばら音楽(24)

カバネル『フェードル(パエドラ)』(1880年) 許されざる恋の物語 ジャン=フィリップ・ラモー(1682-1764)のオペラ、『イポリートとアリシー』。 今回は第1幕です。 幕が開くと、そこはアルテミス(ディアーヌ)神殿。 祭壇の前に、ヒロインのアリシーが…

迷宮ラビリンス、怪物ミノタウロス、アリアドネの糸…英雄テセウスとその息子の物語。ラモー:オペラ『イポリートとアリシー』②「プロローグ」~ベルばら音楽(23)

ルーベンス『ヒッポリュトスの死』 人間くさい、ギリシャの神々たち ジャン=フィリップ・ラモー(1682-1764)のオペラ、『イポリートとアリシー』。 今回は序幕の『プロローグ』です。 リュリ以来のフランス・オペラでは、本編の物語の前に、プロローグが置…

オペラで音楽の数学的法則を解き明かす!50歳からの挑戦。ラモー:オペラ『イポリートとアリシー』①「序曲」~ベルばら音楽(22)

ルネ・デカルト(1596-1650) 哲学から始まった科学 フランスを代表するオペラ作曲家、ジャン=フィリップ・ラモー(1682-1764)ですが、最初のオペラを書いたのはなんと50歳のときでした。 それまでの作曲といえば、これまで取り上げたクラヴサン曲と、いく…

すべてを許す、寛容の徳。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(10)『最終幕フィナーレ』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

ハーレムからの誘拐。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(9)『オスミンのアリア〝ははは、勝ったぞ〟』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

愛する人を疑う理由とは。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(8)『第2幕フィナーレ』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

トルコとお酒の微妙な関係。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(7)『ばんざいバッカス!バッカスばんざい!』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

オスマン・トルコ皇后になったヨーロッパ女性、ロクセラーナの物語。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(6)『コンスタンツェの拷問アリア』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

パワハラとセクハラに立ち向かう18世紀の女性像。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(5)『ブロンデとオスミンの二重唱』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

滑らかな喉に捧げたアリア。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(4)『第1幕のフィナーレ』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

作曲者自身による、メイキング解説!モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(3)『オスミンとベルモンテのアリア』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

恋人が囚われている宮殿の前で。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(2)『ベルモンテとオスミンの二重唱』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

婚約者に捧げる、青春の記念碑。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(1)『序曲』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

『となりのトトロ』も、もはやクラシック!? サラ・ブライトマンと、クラシカル・クロスオーバーの曲たち

クラシカル・クロスオーバーの魅力 ミュージカル『オペラ座の怪人』のクリスティーヌ役で世界的に有名になったサラ・ブライトマン(1960- )ですが、1990年にアンドリュー・ロイド・ウェバー(1948- )と離婚してからはソロ歌手としての活躍が始まりました。…

もうひとつのシャンデリア落下事件と、ミュージカル『オペラ座の怪人』〈ロイド・ウェバーとサラ・ブライトマン〉

もうひとつのシャンデリア落下事件と『オペラ座の怪人』 ロンドンでのハイドンのコンサートでは、〝奇跡〟によって死者は出ませんでしたが、後年、パリのオペラ座(オペラ・ガルニエ)で、オペラ上演中にシャンデリアが落下し、こちらは死者が出ました。 ハ…

村上春樹『騎士団長殺し』と音楽。オペラ『ドン・ジョヴァンニ』とリヒャルト・シュトラウス『薔薇の騎士』

リヒャルト・シュトラウス(1864-1949) 村上春樹と音楽 私はノンフィクションが好きなので、あまり現代小説は読まないのですが、村上春樹氏が昨年久しぶりに出した長編小説『騎士団長殺し』は、一目見てモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』がテーマと分か…

遥かなる未来へ、大歌劇の幕が下りる。モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』あらすじと対訳(17)第2幕フィナーレ(後)~クルレンツィスで聴く

、 モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕第16場(終景) カットされた、締めの六重唱 主人公ドン・ジョヴァンニは、この世のものとも思われない恐ろしい音楽で地獄に堕ちました。 ウィーン版ではそれでおしまい、ですが、プラハ版では、いきなりまた楽…

オペラ史上最恐の場面、戦慄の地獄落ち。モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(16)第2幕フィナーレ(中)~クルレンツィスで聴く

石像とドン・ジョヴァンニ モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕第15場 招かれし客、騎士長の石像あらわる 墓場で、自分が殺した騎士長の石像を見つけ、うちに飯を食いに来い、と、からかったドン・ジョヴァンニ。 招きに応じて、ついに石像が宴に現れ…