孤独のクラシック ~私のおすすめ~

クラシックおすすめ曲のご紹介と、歴史探訪のブログです。クラシックに興味はあるけど、どの曲を聴いたらいいのか分からない、という方のお役に立ちたいです。(下のメニューは横にスライドしてください)

モーツァルトのピアノ・ソナタ

クロワッサン、ベーグル、コーヒー、そしてトルコ行進曲。モーツァルト『ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331〝トルコ行進曲つき〟』

オスマン・トルコによる第2次ウィーン包囲(1683年) トルコ趣味の音楽、その背景 モーツァルトの結婚にまつわる曲として、オペラ『後宮からの誘拐』を取り上げましたが、これはトルコのハーレムを舞台にした作品でした。 これは当時のヨーロッパ人のトルコ…

この支配からの卒業、親の反対押し切った結婚編。モーツァルト『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 作品2〝アウエルンハンマー・ソナタ〟』(2)

コンスタンツェ・ウェーバー(1762-1842) 親の心、子知らず 父レオポルトの反対を押し切り、雇い主であるザルツブルク大司教と大ゲンカをして辞表を叩きつけ、ウィーンでのフリーター生活を始めたモーツァルト。 大司教の侍従である伯爵からお尻を蹴られて…

この支配からの卒業、パワハラ辞職編。モーツァルト『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 作品2〝アウエルンハンマー・ソナタ〟』(1)

父レオポルト・モーツァルト(1719-1787) 父親の支配 就職と結婚。 この人生の2大転機は、自分自身で決断しなければならないことですが、えてして、親からも口を出されがちなことです。 またえてして、こうした転機は重なることもあります。 モーツァルト…

死への想念か、切ない恋の情念か。アマデウスの光と影(12)モーツァルト『ロンド イ短調 K.511』

モーツァルトが考える死とは モーツァルトのピアノ作品をしばらく聴いてきましたが、影ということでは、最後に挙げたい曲があります。 ロンド イ短調 K.511。短い小品ですが、私の愛してやまない曲です。 夏の太陽がまぶしく輝くこれからの季節にはちょっと…

ケッヘル番号の秘密。アマデウスの光と影(11)モーツァルト『ピアノ・ソナタ 第16番(旧第15番) ハ長調 K.545〝ソナチネ〟』

ルートヴィヒ・フォン・ケッヘル(1800-1877) ややこしい通し番号・・・ 前回の第14番 ハ短調 K.457が、モーツァルトのピアノ・ソナタの最高峰であり、内容の濃さ、深さ、ここに極まれり、といった感じですが、それと対照的なソナタが、4年後に創られます…

ピアノによる哀しくも美しいドラマ。アマデウスの光と影(10)モーツァルト『ファンタジー ハ短調 & ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調』、ベートーヴェン『ピアノ・ソナタ 第5番』

ウィーン・ブルク庭園のモーツァルト像 モーツァルトの記念碑的ピアノ・ソナタ モーツァルトには珍しい、短調の暗い曲と、バランスをとるかのような明るい曲を聴いていますが、ピアノ・ソナタの短調曲は、シンフォニーと同様、2曲だけです。 1曲は先に取り…

下ネタ好きの天才。アマデウスの光と影(9)モーツァルト『ピアノ・ソナタ 第9番 ニ長調 K.311』

ベーズレ(マリア・アンナ・テークラ・モーツァルト)(1758-1841) モーツァルトのスカトロジー マンハイム・パリ旅行の途中で作られた3曲のピアノ・ソナタの最後の曲は、第9番 ニ長調 K.311と3曲セットで出版されています。 とても楽しく、充実した素敵…

モーツァルトのピアノレッスンとは。 アマデウスの光と影(8)モーツァルト『ピアノ・ソナタ 第7番 ハ長調 K.309』

要人の令嬢のために 前回の第8番 イ短調ソナタ K.310は、第7番 ハ長調 K.309、第9番 ニ長調 K.311と3曲セットで出版されています。 例によって、明暗の対比が素晴らしいセットです。 いずれも、マンハイム・パリ旅行の途上で作られたので、故郷ザルツブルク…

ピアノ職人シュタインとの出会いと、母との別れ。アマデウスの光と影(7)モーツァルト『ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310』

短調のピアノ・ソナタ しばらく、業務多忙なのと、Web上のApple Musicのプレイヤーが、これまで使っていた日本版が新しく生成できなくなったのとでお休みしておりましたが、そろそろ再開しようと思います。プレイヤーはとりあえず米国版を使いますが、会員で…

『のだめカンタービレ 第1話』のだめと千秋先輩のあの曲!モーツァルト『2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448』

ドラマ『のだめカンタービレ』は、クラシック界という、ちょっと近寄り難い世界を、一気に親しみやすいものにしてくれました。 私はドラマを2話目くらいから観て、最初は“クラシックを馬鹿にしたふざけたドラマだ!”などと思ってしまいましたが、すぐにハマ…

モーツァルトが弾いたのはどんな音?フォルテピアノの魅力

モーツァルトの反抗期 しぶしぶザルツブルクに戻ったモーツァルトは鬱屈した毎日を送りますが、雇い主である大司教の冷遇に耐えかねて、ついに 上司『お前なんかクビだ!』 部下『ああ、こんな会社こっちから辞めてやる!』 といったような応酬で辞職、父の…