孤独のクラシック ~私のおすすめ~

クラシックおすすめ曲のご紹介と、歴史探訪のブログです。クラシックに興味はあるけど、どの曲を聴いたらいいのか分からない、という方のお役に立ちたいです。(下のメニューは横にスライドしてください)

フランスから王様がいなくなった日。~マリー・アントワネットの生涯55。モーツァルト:オペラ『クレタの王イドメネオ』第3幕(4)

スイス:ルツェルンの「瀕死のライオン像」

どんどん過激になる革命

国王一家が変装して国から逃亡するという、前代未聞のヴァレンヌ事件は、王の運命を決めただけでなく、歴史の画期となりました。

この事件がなければ、フランスは今でも王国だったかもしれません。

EU体制となった今でも、ヨーロッパには数多くの王国があります。

英国(EUから出てしまいましたが)、オランダ、ベルギー、スペイン、デンマークスウェーデンノルウェー

小さい君主国、ルクセンブルクモナコリヒテンシュタインもあります。

この逃亡事件で信を失ったのは王家だけでありません。

国民議会を構成していた貴族裕福な市民は、王権に制限をかけ、王が絶対権力を奮って自分たちの権益を侵害することさえなくなれば満足で、王政そのものまで無くすことは考えていませんでした。

しかし、この逃亡は、もともと権益など持っていない労働者階級の怒りに火をつけてしまったのです。

議会が民衆に発砲!

発砲を命じるラ・ファイエット

国民議会には党派ができており、左派の多くはジャコバンクラブ」に属していましたが、その中の過激派が民衆の支持を背景に「王政廃止」の議案を出しました。

これは否決されましたが、立憲君主制を目指す自由主義貴族や市民は、過激化するジャコバンクラブを脱してフイヤン派となりました。

ここから、革命を起こした者同士で血で血を洗う抗争が始まります。

国王なんかいらない!と共和制を目指す民衆は、マルス練兵場に5万人が集う大集会を開きますが、パリ市長バイイと、国民衛兵を率いるラ・ファイエット将軍はこれを危険視し、治安維持を目的として発砲します。

これが「シャン・ド・マルスの虐殺」と呼ばれる事件ですが、威嚇射撃のためそれほど多くの死者は出ませんでした。

しかし、アメリカ独立を支援し、フランス人権宣言を起草し、〝両大陸の英雄〟と讃えられたラ・ファイエットの名声は、民衆に発砲したことで地に落ちます。

敵は身内にあり…

ピルニッツでの皇帝、プロイセン王の会見

主導権を握ったフイヤン派は、国王に拒否権を与えた立憲君主制憲法、いわゆる「1791年憲法を制定し、国王も署名しました。

王妃マリー・アントワネットはこれさえも屈辱として憤激しましたが。

国民議会は解散し、新たに立法議会が選出されましたが、党派のバランスは変わりません。

これで国王一家は、〝漁夫の利〟で一息ついたに見えましたが、敵は身内にいました。

バスティーユ襲撃後、ルイ16世の末弟で、マリー・アントワネットの遊び仲間、アルトワ伯(のちのシャルル10世)は王の命令で亡命。

諸国を回って、フランスに出兵して革命を叩きつぶすよう説いていました。

これはフランスにとって大きな脅威でした。

さらに、ヴァレンヌ逃亡のときに、同時に脱出したすぐ下の王弟、プロヴァンス(のちのルイ18世)は、以前から王位を狙っていて、子供ができないと考えられていたルイ16世夫妻に王子が誕生する前までは、自分が次の王だと思っていました。

しかし、その望みが薄くなった今、革命で兄王が没落すれば、自分に王位が回ってくる、と起死回生をもくろんでいたのです。

そして、マリー・アントワネットの兄、オポルト2世に働きかけ、ザクセンのピルニッツでオーストリア皇帝プロイセンフリードリヒ・ヴィルヘルム2世が会見し、「ピルニッツ宣言」を出させることに成功しました。

これは、「フランス王が自由の身にならないならば、軍事行動も辞さない」という、フランス国民への威嚇です。

プロヴァンス伯は勢いづき、「兄王に危害を加えるならば、列強軍隊がパリを粉砕するだろう」と触れ回ります。

この内政干渉と脅迫がフランス国民を怒らせ、ますますルイ16世の身が危うくなるのを見透かしているかのように。

マリー・アントワネットは危機感を抱き、兄帝に、プロヴァンス伯やアルトワ伯の過激な行動を抑えるように手紙を書きますが、効果はありません。

そんな手紙は革命派に脅迫されて書いているのだ、とふたりが主張したためです。

ついに革命戦争勃発

「6月20日事件」民衆に詰め寄られるルイ16世

王妃の心配が募る中、オーストリアでは兄のレオポルト2世が、在位たった2年で崩御し、24歳の皇太子、フランツ2世が即位します。

この新王は、叔母であるマリー・アントワネットに何の愛情も親近感も持っていませんでした。

立法議会で主導権を握った中道的なジロンド派は、ついに1792年4月20日オーストリアプロイセンに対し、先手を打って宣戦布告します。

ルイ16世は最後まで抵抗しましたが、目に涙を浮かべながらも署名せざるを得ませんでした。

こうなれば、マリー・アントワネットは、祖国の軍隊が革命軍に勝ち、再び夫王が復権することを願わざるを得ません。

彼女は、手紙で革命軍の動きを祖国に知らせますが、その証拠は彼女の死後まで発見されませんでした。

でも、戦争となれば、彼女に疑いの目が向けられます。

6月20日には群衆がチュイルリー宮殿に押し掛け、王を取り巻いて迫ります。

「拒否権氏」などとヤジられた人の良い王が、怒りもせずに革命派の赤い帽子を自分で被ってみせると事態は沈静化しますが、革命軍は国境で次々と敗れます。

赤い帽子を被り「国民ばんざい」と叫ばされるルイ16世の戯画

ラ・マルセイエーズと、チュイルリー宮殿襲撃

「8月10日事件」チュイルリー宮殿の襲撃

議会は「祖国は危機にあり」という宣言を出し、フランス全土から義勇兵を募ります。

そして、これに応え、南仏の港町マルセイユから荒くれ者たちがパリに到着し、彼らが歌っていた、野蛮なくらいに勇壮なラ・マルセイエーズがたちまち国民歌となります。

これに力を得たパリ市民たちは、敵を利しているのは国王と王妃だとして、8月10日、大砲を擁してチュイルリー宮殿を襲います。

ルイ16世はもともと戦意なく、議会に庇護を求めて宮殿を出ていきますが、その際、宮殿を守備しているスイス傭兵に、「戦闘中止」の命令を下すのを忘れてしまいました。

列強から独立を勝ち取っているスイスは、その勇猛で忠実な兵士を、各国の君主の親衛隊として派遣していました。

猛訓練と雇い主への忠誠を義務として叩き込まれたスイス傭兵は、各国から重宝され、今でもバチカンローマ教皇庁では、ミケランジェロのデザインした制服を着て教皇を守っています。

彼らは雇い主の命令に従うのみで、自分の判断というものは排除されています。

2万の群衆と連盟兵が宮殿を襲うと、950名のスイス兵は応戦します。

宮殿を舞台に死闘が繰り広げられますが、事態に気づいたルイ16世が戦闘中止を命じたときには、ほとんど宮殿は占拠され、スイス兵は壊滅したあとだったのです。

スイスのルツェルンには、この時全滅したスイス兵の慰霊碑、「瀕死のライオン像」があります。

私は30年以上前にこの碑を訪れましたが、フランス王のために、なぜスイス兵がこんなに死ななければならなかったのか、複雑な気持ちになりました。

ラ・ファイエットも逃げ出し、ベルギーに亡命してオーストリアに収監されます。

ラ・マルセイエーズ」の楽譜

ついにフランスは共和国に

ヴァルミーの戦い

議会は、もはや国民の敵となった国王をどうしたらよいか、頭を抱えます。

3日間の審議の末、「王権停止」と、王一家を「タンプル塔」に監禁することに決します。

王はついに幽閉の身となりますが、それは地に飢えた民衆から一家の身を護るためでもありました。

義勇兵は国境に向かって進発し、9月20日「ヴァルミーの会戦」フランス革命軍はプロイセン軍に勝利します。

フランス軍は「国民ばんざい!」を叫びながら大砲を放って奮戦。

プロイセン軍はついに後退します。

戦況不利でとりあえず後退しただけではありますが、絶対王政下の職業軍人に、祖国愛に燃えた「国民軍」が勝利した、ということで有名な戦いです。

プロイセン軍側で従軍していたゲーテが、「ここから、そしてこの日から、世界史の新たな時代が始まる」と評したのはあまりにも有名ですが、まさに世界史の画期でした。

同日、議会は男子普通選挙による、行政権ももった国民公会に改組され、翌日、王政廃止、共和国成立が決議されます。

第一共和政の成立です。

987年のカペー朝成立以来、ヴァロワ家、ブルボン家と連綿と続いてきたフランス王家は、いったん断絶。

「ルイ最後王」となったルイ16世は、市民ルイ・カペーとなり、マリー・アントワネットももはや王妃ではなく、ただの市民の妻とされたのでした。

 

それでは、モーツァルトのオペラ『クレタの王イドメネオ』、今回で最終回となります。

ここでも王が退位します。

 

クレタの王イドメネオ』登場人物

※イタリア語表記、()内はギリシャ

イドメネオ(イドメネウス)クレタの王

イダマンテイドメネオの息子

イリアトロイアプリアモスの娘

エレットラ(エレクトラ:ミケーネ王アガメムノンの娘、イピゲネイア、オレステスの妹

アルバーチェイドメネオの家来

モーツァルト:オペラ『クレタの王イドメネオ』(全3幕)第3幕

Wolfgang Amadeus Mozart:Idomeneo, Re di Creta, K.366 Act.3

演奏:ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディ合唱団、アンソニー・ロルフ・ジョンソン(テノールイドメネオ)、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ:イダマンテ)、シルヴィア・マクネアー(ソプラノ:イリア)、ヒラヴィ・マルティンペルト(ソプラノ:エレットラ)、ナイジェル・ロブスン(テノール:アルバーチェ)、グレン・ウィンスレイド(バス:祭司長)、コーネリアス・ハウプトマン(バス:ポセイドンの声)【1990年録音】

第28曲 ポセイドンの声

愛が勝利した

イドメネオは王であることをやめ、

イダマンテが王となるよう

そしてイリアはその妃となるよう

それにてポセイドンは納得し、

天は満足し、

罪なき者は救われよう

イリアが、王子イダマンテの代わりに生けにえになります、と、首を儀式台に差し出したとき、地底から雷鳴が響きます。

そして、姿は見えませんが、天からポセイドンのお告げが下ります。

神の声は、聖なる楽器、トロンボーンの伴奏で響き、イリアの献身的な自己犠牲の愛を讃え、イドメネオの退位、イダマンテの即位とイリアを妃とすること、それを条件にすべてを許す、と告げます。

ついに、クレタと王家は救われたのです。

モーツァルトはこの「声」を4種類も作曲し、どのヴァージョンがよいか試行錯誤しています。

作詞者ヴァレスコの最初のセリフが長過ぎることに文句をつけ、『シェイクスピアの「ハムレット」で、亡霊のセリフが長いのが効果を半減させている』と指摘。

モーツァルトは、神託は短い方が効果がある、という考えでした。

このヴァージョンは一番短いものです。

第29曲 レチタティーヴォとアリア

レチタティーヴォ

イドメネオ

ああ、慈悲深い天よ!

イダマンテ

イリア…

イリア

イダマンテ様、お聞きになりまして?

アルバーチェ

ああ、大いなる喜び、愛、ああ、神々よ!

エレクトラ

心が乱れる!

怒りがこみ上げる!

絶望のエレクトラよ!

さらば、愛、

さらば、希望!

残忍なエウメニデスが既にもう、

胸のうちで心を燃え立たす

哀れな、哀れなわたしは、

何のためにここにいるの?

喜びと勝利のこの場面で、

嘆きの傍観者になるつもり?

恋敵の胸に抱かれたイダマンテを見、

彼にも彼女にも指差されるつもり?

ああ、とんでもない

わたしは暗い地獄へ、

オレステスを追っていこう

不幸な死者の弟よ、

わたしの霊を迎えるのです

そしたらいま、もうすぐ、

あなたはその地獄で待てるでしょう

わたしという永遠の不幸と永劫の嘆きの仲間を

(アリア)

エレクトラ

オレステスとアイアスの、

苦悩をこの胸に感じる

アレクトの松明が、

既に私に死をもたらす

わたしの心臓を引き裂いておくれ、

角蛇よ、毒蛇よ

さもなくば刃がこの苦悩を、

終わらせてくれよう

(激情にかられて退場)

これでみんなめでたし、めでたし、となるはずが、めでたくないひとが一人います。

それは、エレクトラです。

彼女は、以前取り上げたグルックのオペラ『オーリードのイフィジェニー』『トーリードのイフィジェニー』の登場人物、ミケーネ王にして、トロイア戦争におけるギリシャ軍総大将のアガメムノンの娘。

父によって生けにえにされたイピゲネイアの妹、オレステスの姉です。

彼女は、愛人とともに父アガメムノンを殺した母クリュタイムネストラを、弟オレステスと協力して討ちます。

父の仇が母親、そして母殺しという業の深い姉弟なのです。

邪悪な運命が彼女を烈女にしてしまったのですが、ここクレタでも彼女はついに幸せになれませんでした。

ポセイドンの神託で、イダマンテの妻になれないことが確定してしまった彼女は、狂乱状態となります。

嫉妬のあまり、自暴自棄となり、もう死ぬしかない、と短剣を振り回し、呪いの言葉を吐いて暴れまわります。

そして、喜びの大団円に向かいそうな周囲の空気をぶち壊し、狂気に満ちた、禍々しいアリアを歌います。

角蛇よ、毒蛇よ、来たりてわが心臓を引き裂け…

以前は、このアリアはモーツァルトらしからぬ、あまりに不吉な音楽であり、幸せな結末を前に劇の流れを中断させる余計な存在、と評価する向きもありました。

エレクトラは、モーツァルトが描いた中でもっとも悪いキャラクターとされ、毛嫌いされました。

しかし、このオペラのひとつの核心ともいうべき、重要な存在といえます。

現実では、みんながみんな、幸せになれるわけではありません。

どうしようもない運命から抜け出せないひともいるわけで、そんな理不尽も人生の真実です。

このアリアによって、このオペラはモーツァルトにふたつとないドラマとなっているのです。

 

こちらの動画は、2006年のザルツブルク音楽祭における、アンナ・ネトレプコの大迫力の歌唱です。


www.youtube.com

レチタティーヴォ

イドメネオ

民よ、ここにイドメネオは、

王として最後の命を下すこととする

わたしは皆に平和の訪れを告げる

生けにえの儀式が果たされ、

誓いは解かれた

ポセイドンも他のすべての神々も、

この国に好意を寄せている

あと、残されたのは、

イドメネオが今ここで神のご指示に従うこと

なんと、至高の神々よ、

ありがたいご指示か

さあ皆の者、ここに新しい王がおる

わたしに代わる者だ

わたしは王子イダマンテに、

愛するわが子に、

クレタの王座と全統治権を譲る

皆には新王の命令を尊び、

それを従順に実行してほしい

わたしの命令を尊び、

実行してくれたのと同様に

このことには、わたしは皆に、

感謝を感じている

命令は以上だ

さて皆の者よ、これは王の妃である

この似合いのふたりに、

天がそなたらに授けられた恩恵を見るがよい

なんとそなたらには希望があることか!

ああ、幸運なクレタよ!

ああ、幸せなわたしよ!

エレクトラが狂乱のうちに退場すると、本当の平和が訪れます。

平穏な日常が戻ってきたのです。

神託によって退位を促されたイドメネオは、願ってもないことと受け容れ、民に王として最後の布告をします。

平和の回復と自身の退位、イダマンテへの譲位を厳かに宣します。

伴奏はクラリネット、ホルンと弦という穏やかで牧歌的な楽器の芳醇な和音です。

そして、イリアを新王妃として紹介し、これまで自分の統治に従ってくれたことに対する礼を述べ、同様の忠誠を新王に誓ってほしい、と述べるのです。

これは、啓蒙専制君主の寛容の徳を示しています。

第30曲 アリア

イドメネオ

心に平安が戻る

消えた熱情が戻る

そして、わたしの中で命が甦る

ちょうど、フローラの季節が、

老いた木に花咲かせ、

新たな力を与えるように

イドメネオの最後のアリアです。

ここでも、前段のレチタティーヴォと同様、クラリネットの豊かな響きが、戻ってきた平和を表現します。

神と人間はついに和解したのです。

ギリシャ神話では、イドメネオの物語はそれほど詳しいものはなく、トロイア戦争から戻ったあと、息子を生けにえにするという暴挙を行ったので、クレタの人々の信望を失い、王座を追われ国を追放された、とされています。

このオペラは、その経緯を王の苦悩という形で膨らませたのですが、王位を去るという結末は神話通りにしたわけです。

老いた木にも春がくれば花が咲くように、戦争と困難な統治に生涯を捧げた王の、せめて穏やかな老後を願う気持ちが歌われます。

このアリアを最後に、イドメネオは心静かに舞台から消えてゆきます。

そして、新しい時代がやってくるのです。

第31曲 合唱

(イダマンテの戴冠がパントマイムで行われ、戴冠と踊りの間に合唱が歌われる)

合唱

降りたまえ、

アモールよ、

ヒュメナイオスよ

そしてヘラよ

王家の花嫁、花婿のために

このような今、

ふたりの胸に魂の平安を、

結婚を司る女神が授けたもうことを!

先王が去り、残された人々は、新王の戴冠式と結婚式を行います。

ここで呼ばれるのは、恐ろしい神ポセイドンではなく、愛の神と、結婚を司る神々。

序曲と同じニ長調のフルオーケストラでにぎにぎしく始まり、中間では戴冠のパントマイムが行われます。

魔笛』同様、主人公のふたりは歌わず、沈黙しています。

第32曲 バレエ(舞踏音楽)K.367

シャコンヌーラルゲットーシャコンヌーラルゴーアレグレット、センプレ・ピアノーピウ・アレグロ

オペラは前曲で終わりですが、初演ではフランス流の上演を望んでいたバイエルン選帝侯カール・テオドールのリクエストで、最後にバレエが求められました。

モーツァルトはそのせいで、時間の関係上オペラの一部カットをせざるを得ませんでしたが、バレエ音楽も自分に任されたことは嬉しかったと思われます。

最後の合唱音楽を拡大する形で、フランス・オペラ『トラジェディ・リリック』伝統のバレエを仕上げました。

母を失ったパリ旅行の成果が遺憾なく発揮されたといえます。

音楽はテンポを目まぐるしく変え、壮麗を極めます。

踊りがどんなに素晴らしいものであったか、想像が膨らみます。

 

モーツァルトの2曲しかない「オペラ・セリア(正歌劇)」で、青天の要路を目指した意欲作、『イドメネオ』はこちらで完結です。

 

動画は、アルノルト・エストマン指揮、スウェーデンのドロットニングホルム宮廷劇場の上演です。18世紀の上演スタイルを忠実に再現しています。

動画プレイヤーは下の▶️です☟

 

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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