孤独のクラシック ~私のおすすめ~

クラシックおすすめ曲のご紹介と、歴史探訪のブログです。クラシックに興味はあるけど、どの曲を聴いたらいいのか分からない、という方のお役に立ちたいです。(下のメニューは横にスライドしてください)

モーツァルト

クロワッサン、ベーグル、コーヒー、そしてトルコ行進曲。モーツァルト『ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331〝トルコ行進曲つき〟』

オスマン・トルコによる第2次ウィーン包囲(1683年) トルコ趣味の音楽、その背景 モーツァルトの結婚にまつわる曲として、オペラ『後宮からの誘拐』を取り上げましたが、これはトルコのハーレムを舞台にした作品でした。 これは当時のヨーロッパ人のトルコ…

ほんとに4日で書いたの!?モーツァルト『交響曲 第36番 ハ長調 K.425〝リンツ〟』と、永久欠番の『交響曲 第37番』

オーストリア・リンツの街 最後の帰郷を終えて 3年ぶりにウィーンから故郷ザルツブルクに帰郷した新婚のモーツァルト夫妻。 生まれたばかりの赤ちゃんを残してのハネムーンでしたが、滞在は3ヵ月に及びました。 結婚に猛反対していた父レオポルト、姉ナン…

先輩を上司のパワハラから救え!ミヒャエル・ハイドンとの交友。モーツァルト『ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲』

ミヒャエル・ハイドン(1737-1806) ザルツブルクで活躍した、ハイドンの弟 モーツァルトが、雇用主のザルツブルク大司教コロレードと衝突し、辞表を叩きつけて大都会ウィーンに飛び出しフリーの音楽家として活動を始めて3年。 新妻を伴って久しぶりにザル…

音楽のトルソー。モーツァルト『大ミサ曲 ハ短調 K.427「第3章 クレド・第4章 サンクトゥス」』

ムリリョ『無原罪の御宿り』 音楽のトルソー 今回はモーツァルト『ハ短調ミサ』の第3章「クレド」と、第4章「サンクトゥス」です。 未完のミサはここで終わり、第5章「アニュス・デイ」は存在しません。 「クレド」は信者として、神とキリストを信じる、…

新妻がたたえる、神の栄光。モーツァルト『大ミサ曲 ハ短調 K.427「第2章 グロリア」』

新妻がたたえる、神の栄光 今回はモーツァルト『ハ短調ミサ』の第2章「グロリア」です。 神の栄光を讃える章「栄光の賛歌」で、どんなミサ曲でもいちばん派手に華やかに書かれます。 ミサ通常文においては第3章クレドに次ぐ長文です。 短いミサではスラス…

彼女と結婚できますように。幸せ願う祈りのうた。モーツァルト『大ミサ曲 ハ短調 K.427「第1章 キリエ」』

最後の晩餐 結婚成就のための、誓いのミサ曲 このところ、モーツァルトの結婚にまつわる曲を聴いてきています。 コンスタンツェとの結婚に対して、父レオポルトは頑強に反対し、なかなか許可をくれませんでした。 そんな父の心を和らげるため、モーツァルト…

賑やかなウィーンの街角。モーツァルト『ピアノ協奏曲 第15番 変ロ長調 K.450』

ウィーン・ベルヴェデーレ宮殿 続・コンチェルト3曲セット モーツァルトはウィーン・デビューのあと、自分が主役で、演奏と作曲の腕前を両方アピールできるピアノ・コンチェルトをメイン・ツールとするべく、第11番 へ長調 K.413、第12番 イ長調 K.414、第1…

几帳面なモーツァルトの「自作品目録」。モーツァルト『ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調 K.449』

モーツァルト自筆の『自作品目録』表紙 おさえられない進化と深化 モーツァルトがウィーンに来てピアニスト兼作曲家としてデビューし、最初にリリースしたピアノ・コンチェルト、第11番 へ長調 K.413、第12番 イ長調 K.414、第13番 ハ長調 K.415、の3曲セッ…

180年ぶりに見つかった楽譜。モーツァルト『ピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414』

スピード感あふれるコンチェルト モーツァルトがウィーンに来て最初に作ったピアノ・コンチェルト3曲セットの最後に取り上げるのは、第12番 イ長調 K.414です。 研究では、通し番号とは一致しませんが、この曲は3曲セットの最初に作られたとされています。…

モーツァルトのマーケティング&プロモーション戦略。モーツァルト『ピアノ協奏曲 第11番 へ長調 K.413』

大事なのは曲か、演奏か 前回、前々回と、モーツァルトがウィーンに来て大人気だった頃のコンサート・プログラムを取り上げましたが、そこで演じられたふたつのピアノ・コンチェルトのうち、第13番 ハ長調 K.415が新曲でした。 すでに触れたように、この曲は…

モーツァルトが出演したコンサートを完全再現【後半】ピアノ協奏曲 第5番ほか

現在のブルク劇場。建物は3代目で、1955年に再建されたもの。 アリア、コンチェルト...音楽の饗宴は続く 前回に続き、1783年3月23日にウィーン・ブルク劇場で行われた、 オール・モーツァルト・プログラムのコンサートの後半です。 曲名の前の題は、モーツ…

モーツァルトが出演したコンサートを完全再現【前半】ピアノ協奏曲 第13番ほか

ヨーゼフ皇太子(のちのヨーゼフ2世)の婚礼を記念したオペラ上演の様子(1760年)。最前列にマリア・テレジア夫妻と皇子、皇女。 上掲の絵に描きこまれた少年モーツァルト。実際にはモーツァルトはこの席にはおらず、神童としてマリア・テレジアに謁見して…

火のように激しく。モーツァルト『交響曲 第35番 ニ長調〝ハフナー〟』

これが、モーツァルトのシンフォニーの中でも人気の高い、交響曲 第35番 ニ長調〝ハフナー〟なのですが、モーツァルトの後期シンフォニー6曲の最初を飾る、画期的な作品です。

すべてを許す、寛容の徳。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(10)『最終幕フィナーレ』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

ハーレムからの誘拐。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(9)『オスミンのアリア〝ははは、勝ったぞ〟』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

愛する人を疑う理由とは。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(8)『第2幕フィナーレ』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

トルコとお酒の微妙な関係。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(7)『ばんざいバッカス!バッカスばんざい!』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

オスマン・トルコ皇后になったヨーロッパ女性の物語。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(6)『コンスタンツェの拷問アリア』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

パワハラとセクハラに立ち向かう18世紀の女性像。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(5)『ブロンデとオスミンの二重唱』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

滑らかな喉に捧げたアリア。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(4)『第1幕のフィナーレ』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

作曲者自身による、メイキング解説!モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(3)『オスミンとベルモンテのアリア』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

恋人が囚われている宮殿の前で。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(2)『ベルモンテとオスミンの二重唱』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

婚約者に捧げる、青春の記念碑。モーツァルト:オペラ『後宮からの誘拐』あらすじと対訳(1)『序曲』

モーツァルトのオペラ『後宮からの誘拐(後宮からの逃走)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

この支配からの卒業、親の反対押し切った結婚編。モーツァルト『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 作品2〝アウエルンハンマー・ソナタ〟』(2)

コンスタンツェ・ウェーバー(1762-1842) 親の心、子知らず 父レオポルトの反対を押し切り、雇い主であるザルツブルク大司教と大ゲンカをして辞表を叩きつけ、ウィーンでのフリーター生活を始めたモーツァルト。 大司教の侍従である伯爵からお尻を蹴られて…

この支配からの卒業、パワハラ辞職編。モーツァルト『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 作品2〝アウエルンハンマー・ソナタ〟』(1)

父レオポルト・モーツァルト(1719-1787) 父親の支配 就職と結婚。 この人生の2大転機は、自分自身で決断しなければならないことですが、えてして、親からも口を出されがちなことです。 またえてして、こうした転機は重なることもあります。 モーツァルト…

姉妹の華麗なコロラトゥーラ。フランスの歌姫と、日本の誇る田中彩子さんと。モーツァルト『テッサリアの民よ』『夜の女王のアリア』

モーツァルトの結婚とウェーバー姉妹 前回、婚礼の音楽を取り上げたので、モーツァルトの結婚にまつわる音楽を聴いていきたいと思います。 モーツァルトは、1782年8月4日にコンスタンツェ・ウェーバーと結婚します。(ドイツ語の発音では〝ヴェーバー〟が近…

この上なく甘美な、真夏の婚礼の音楽。モーツァルト『ハフナー・セレナード ニ長調 K.250』

ザルツブルク・ミラベル庭園 200回を迎えました。 おかげさまでこのブログも今回で200回を迎えることができました。 読んでくださっている皆さま、本当にありがとうございます。 区切りの曲は、私としても特別な思い入れのある、モーツァルトの〝ハフナー…

仰天!モーツァルトによる4チャンネルのステレオ効果。モーツァルト『4つのオーケストラのためのノットゥルノ』『セレナータ・ノットゥルナ』

ザルツブルクの夜景 邸のあちこちにこだまする音楽! モーツァルトのセレナードを聴いてきましたが、ウィーン円熟期の『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』までいったところで、また宮廷作曲家だったザルツブルク時代に戻ります。 セレナード、ナハトムジー…

時空を超えたヒット曲たち。米津玄師『アイネクライネ』と、モーツァルト『セレナード 第13番 ト長調 K.525〝アイネ・クライネ・ナハトムジーク〟』

モーツァルトの〝おもて歌〟 モーツァルトのセレナードで一番有名な曲は、この『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』ですが、モーツァルトの全作品の中でも最もポピュラーなものといっていいでしょう。 誰もが聴いたことがあるでしょうし、クラシックに興味…

サリエリが嫉妬した神の声。モーツァルト『13管楽器のためのセレナード 変ロ長調 K.361(370a)〝グラン・パルティータ〟』

謎の大曲 前回まで、皇帝ヨーゼフ2世の肝いりでウィーンで大流行した管楽器のバンド〝ハルモニームジーク〟の曲を2曲聴きましたが、モーツァルトにはさらに、標準的な8人の編成を拡大した大曲があります。全7楽章で、演奏時間は50分以上になります。 そ…