孤独のクラシック ~私のおすすめ~

クラシックおすすめ曲のご紹介と、歴史探訪のブログです。クラシックに興味はあるけど、どの曲を聴いたらいいのか分からない、という方のお役に立ちたいです。(下のメニューは横にスライドしてください)

バッハ

凝縮されたドラマ。グレン・グールド×バッハ『平均律クラヴィーア曲集 第2集』(2)

前回に続き、バッハの『平均律クラヴィーア曲集 第2集』のご紹介です。 全24曲中、今回は第9番から第16番までです。 バッハ『平均律クラヴィーア曲集 第2集 第9番~第16番』 The Well-Tempered Clavier, Book 1 no.9-16 BWV878-885 演奏:グレン・…

地球外生命体に届け!グレン・グールド×バッハ『平均律クラヴィーア曲集 第2集』(1)

平均律クラヴィーア曲集 第2集 今回から、バッハの平均律クラヴィーア曲集第2集にはいります。 成立したのはゴールトベルク変奏曲のあと、1744年ですから、最晩年の作品のひとつですが、各曲自体は以前の旧作を集めたようで、一定の統一感がみられた第1集に…

時間と音階の不思議な一致。グレン・グールド×バッハ『平均律クラヴィーア曲集 第1集』(3)

前回に続き、バッハの『平均律クラヴィーア曲集 第1集』のご紹介です。 全24曲中、今回は第17番から、最後の第24番までです。 バッハ『平均律クラヴィーア曲集 第1集 第17番~第24番』 The Well-Tempered Clavier, Book 1 no.17-24 BWV862-869 演…

どこまでも優しく。グレン・グールド×バッハ『平均律クラヴィーア曲集 第1集』(2)

前回に続き、バッハの『平均律クラヴィーア曲集 第1集』のご紹介です。 全24曲中、今回は第9番から第16番までです。 バッハ『平均律クラヴィーア曲集 第1集 第9番~第16番』 The Well-Tempered Clavier, Book 1 no.9-16 BWV854-861 演奏:グレン・…

バッハが示した宇宙の秩序。グレン・グールド×バッハ『平均律クラヴィーア曲集 第1集』(1)

平均律とは バッハ×グレン・グールドの最強タッグ、次はバッハの平均律クラヴィーア曲集です。 第1集と第2集のふたつがあり、いずれも鍵盤楽器音楽の最高峰といえます。 19世紀の偉大な指揮者、ハンス・フォン・ビューローが、ベートーヴェンのピアノ・ソナ…

眠れぬ夜が生んだ曲。バッハ『ゴールトベルク変奏曲』(続)

『ゴールトベルク変奏曲』初版の表紙 今週のお題「芸術の秋」 グレン・グールドの旧録 前回に引き続き、今回はゴールトベルク変奏曲の中身をご紹介したいと思います。 冒頭、今度はグレン・グールドの金字塔、衝撃のデビュー作の旧録を掲げておきます。 1955…

日常的に聴けるクラシック。グレン・グールドのバッハ『ゴールドベルク変奏曲』

グレン・グールド(1932-1982) 日常とクラシック クラシックは、日常的にはBGMとして触れることは多いですが、音楽として向き合うとなると、とたんに〝芸術〟になってしまって敷居が高くなり、嗜む人もグッと減ってしまいます。 電車の中ではかなりの人…

優美なロココの部屋。ヨハン・クリスティアン・バッハ~バッハの息子たち(3)

末子ヨハン・クリスティアン・バッハ さむいさんのブログで取り上げていただきました。 ありがとうございます!! こちらの記事では、ロックの世界でのバッハをご紹介されています。 すごくカッコいい! ぜひご覧ください。 やはり、バッハは時代を超越して…

フルート奏でる大王のそばで。カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ~バッハの息子たち(2)

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ バッハの息子、二人目は、同じく前妻マリア・バルバラから生まれたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハです。C.P.E.バッハと略します。 息子の中でもっとも成功し、死後の評価も高い人物です。 生前の幸運は、大…

期待されすぎた長男の悲劇。ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ~バッハの息子たち(1)

ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ 前々回、バッハのふたりの妻について書きました。 先妻のマリア・バルバラと、後妻のアンナ・マグダレーナ。 それぞれ、音楽家として優れた息子を生みましたので、今回からバッハの息子たちの音楽をご紹介します。 昨今…

名器ストラディヴァリウスで聴く。バッハ『ヴァイオリン協奏曲 第2番』

アントニオ・ストラディヴァリ(1644~1737) バッハのヴァイオリン・コンチェルトは3曲伝わっており、この第2番で全てご紹介したことになります。 いずれもヴァイオリニストのレパートリーとしては定番中の定番であり、ヴァイオリン教室の発表会でもほと…

愛する妻への思い。バッハ『2つのヴァイオリンのための協奏曲』

最初の結婚 前回はバッハの〝ナンパ疑惑〟をご紹介しましたが、バッハが愛妻家だったことは歴史家の誰もが認めるところです。 バッハの最初の結婚は1707年で、相手は従妹のマリア・バルバラでした。バッハ22歳、バルバラ23歳。 この結婚生活についてはほとん…

恋するバッハ。『ヴァイオリン協奏曲 第1番』

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685~1750) ブランデンブルク協奏曲全曲をご紹介したので、このまましばらくバッハモードでいこうと思います。 オペラを書かなかったバッハ バッハは、あらゆるジャンルの曲を書いていますが、オペラ(歌劇)だけは作曲し…

いぶし銀のコンチェルト。バッハ『ブランデンブルク協奏曲 第6番』

ヴィオラ・ダ・ガンバ いよいよ、ブランデンブルク・コンチェルト最後の曲、第6番です。最後の曲ながら、作曲された時期は一番古いといわれています。使われる楽器も古色あふれていまして、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ2、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、チェロ1と通奏…

元気もらえる!バッハ『ブランデンブルク協奏曲 第5番』

ブランデンブルク・コンチェルト第5番は、6曲中、一番有名で親しまれている曲といえるでしょう。独奏楽器は、チェンバロ、フルート、ヴァイオリンですが、なんといってもチェンバロが主役です。 1718年、ケーテンの宮廷では、バッハがおねだりしたのか、殿様…

はるかなる未来へ。バッハ『ブランデンブルク協奏曲 第4番』

ブランデンブルク・コンチェルト第4番は、全曲中、私の一番のお気に入りです。 ここでの主役は、2本のリコーダー。第3番が男性的とすれば、この曲は女性的な優しさにあふれています。あとのソロ楽器はヴァイオリンで、すごい活躍を見せます。 バッハ『ブラン…

弦の愉しみ。バッハ『ブランデンブルク協奏曲 第3番』

若き日のバッハ ブランデンブルク・コンチェルト第3番は、管楽器が無く、弦楽器のみで、独奏楽器と合奏楽器の区別もありません。ヴァイオリン3、ヴィオラ3、チェロ3と通奏低音という異色の組み合わせです。チェロがヴァイオリンと対等の数、というのも、ふつ…

栄光のトランペット。バッハ『ブランデンブルク協奏曲 第2番』

ブランデンブルク・コンチェルト第2番の独奏楽器群は、トランペット、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンです。高音域の楽器だけそろえた、というのも異色ですが、なんといってもトランペットが主役です。 トランペットは、天使が吹く神聖な楽器であり、技…

音楽のフルーツバスケット。バッハ『ブランデンブルク協奏曲 第1番』

バッハが作品を献呈したブランデンブルク=シュベート辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒ チェンバロ・コンチェルトに続き、バッハの現代音楽に通じる斬新さを味わうことができるのは、ブランデンブルク・コンチェルトです。 〝ブランデンブルク協奏曲〟な…

音楽マニアのお殿様。バッハ『チェンバロ・コンチェルト』(2)

バッハが仕えたアウンハルト=ケーテン侯レオポルト 前回に引き続き、バッハのチェンバロ・コンチェルトです。 バッハは、1685年に中部ドイツのアイゼナハで先祖代々音楽家という一族に生まれ、ドイツ各地、アルンシュタット、ミュールハウゼン、ワイマール…

目覚めのコーヒー。バッハ『チェンバロ・コンチェルト』(1)

頭スッキリしたいとき バッハについては、結婚式定番曲のところで宗教曲2曲、世俗曲1曲を取り上げましたが、この2ジャンルそれぞれにバッハの個性が出ています。 やはりバッハといえば、まずは荘厳で感動的な教会音楽が思い浮かびますが、純粋に音楽を楽…

フランスの風。バッハ『G線上のアリア』~古楽器で聴く結婚式の定番曲(5)

結婚式の定番曲、5曲目もバッハです。『G線上のアリア』。これも超有名曲ですね。 結婚式のクラシックBGMランキングを載せたサイトがあったのですが、1位は『パッヘルベルのカノン』、2位が『主よ、人の望みの喜びよ』で、3位がこの曲になっていました…

待ち人来る!バッハ『目覚めよと呼ぶ声が聞こえ』~古楽器で聴く結婚式の定番曲(4)

結婚式の定番曲、4曲目もバッハのカンタータの曲です。『目覚めよと呼ぶ声が聞こえ』。前回の『主よ、人の望みの喜びよ』と同じくらい有名ですが、結婚式で奏でられる機会はやや少ないように感じます。 この曲も、原曲は『カンタータ第140番〝目覚めよ、と…

祝〝授かり婚〟バッハ『主よ、人の望みの喜びよ』~古楽器で聴く結婚式の定番曲(3)

エリザベトを訪問するマリア 結婚式の定番曲、3曲目はバッハです。『主よ、人の望みの喜びよ』。これは、結婚式の定番というよりクラシックの定番であり、ピアノ発表会でもよく取り上げられる曲ですね。 ふつう、オルガンやピアノ、オーケストラで奏されま…