孤独のクラシック ~私のおすすめ~

クラシックおすすめ曲のご紹介と、歴史探訪のブログです。クラシックに興味はあるけど、どの曲を聴いたらいいのか分からない、という方のお役に立ちたいです。(下のメニューは横にスライドしてください)

ヘンデル

【感想つき】調布国際音楽祭2019、バッハ・コレギウム・ジャパン〝協奏曲の夕べ〟に行ってきました。ヘンデル『水上の音楽 第2・第3組曲』~ドイツ人の作ったフランス風序曲③

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759) 調布国際音楽祭2019、バッハ・コレギウム・ジャパン〝協奏曲の夕べ〟の感想 前回に続き、ヘンデルの有名な『水上の音楽 Water Music』の、第2組曲、第3組曲を聴きますが、その前に、きょう行ってきたコンサー…

王家のドロドロから生まれた、この上なくキラキラした音楽。ヘンデル『水上の音楽 第1組曲』~ドイツ人の作ったフランス風序曲②

英国王の舟遊びのBGM 前回の『王宮の花火の音楽』と並んで、ヘンデルの管弦楽組曲として有名な『水上の音楽 Water Music』を聴きます。 この2曲はCDではよくカップリングされ、ヘンデルの代表作として親しまれています。 結婚式や卒業式などでよく使われ…

残念な結果に終わった、国王主催の花火大会。ヘンデル『王宮の花火の音楽』~ドイツ人の作ったフランス風序曲①

アーヘンの和約を記念する花火大会(1749年) ヨーロッパ中の王侯がマネをしたフランスの宮廷文化 これまで〝ベルばら音楽〟として、リュリからラモーに至るフレンチ・バロック(フランス古典音楽)を聴いてきました。 太陽王ルイ14世が確立したフランスの絶…

戦勝記念のド派手な賛歌。リュリ、シャルパンティエ、ド・ラランド、ヘンデル、ハイドンの『テ・デウム』~ベルばら音楽(4)

アントワーヌ・コワズヴォ作『リュリ像』 放蕩の権力者、リュリの最後 リュリ(1632-1687)は、ルイ14世の恩寵を一身に受け、フランスの音楽総監督として君臨しました。 王はリュリを数少ない親友と思っており、側近として貴族待遇にしていました。 リュリは…

天使が歌うクリスマス・ソング。シャルロット・チャーチ×ヘンデル『もろびとこぞりて』

主は来ませり 今夜はクリスマス・イブです。 これまでしばらくヘンデルの音楽を聴いてきましたが、ヘンデル作曲のクリスマス・キャロルといえば、『もろびとこぞりて』です。 歌詞が古色蒼然としていますので、子供の頃は意味も分からず『シュワ~シュワ~』…

クリスマスに響く、救いと希望のアーメン・コーラス。ヘンデル:オラトリオ『メサイア』あらすじと対訳最終回(10)

ヘンデル『メサイア』の第3部全曲、第45曲から終曲の第53曲までを聴きます。これで、『メサイア』全曲の終幕です。 第1部では、メシア来臨の預言とイエスの降誕、第2部ではイエスの受難と復活、福音の伝道が描かれました。第3部では、救い主イエスへの信…

史上初のスタンディング・オベーション、ハレルヤ・コーラス。ヘンデル:オラトリオ『メサイア』あらすじと対訳(9) &『ルール・ブリタニア』

ヘンデル『メサイア』の第2部より、第37曲から第2部終曲の第44曲までを聴きます。 イエスがメシアとして来臨したのに、人々は嘲り、また危険視して十字架にかけます。しかし、その死は人間の罪を贖うものであって、すぐにイエスは復活し、天に迎えられます…

開かれる天国の門、迎える天使たち。ヘンデル:オラトリオ『メサイア』あらすじと対訳(8)

ヘンデル『メサイア』の第2部より、イエス受難のあと、復活への希望の部分、第32曲から第36曲までを聴きます。 ヘンデル『メサイア』HWV56 Handel : Messiah HWV56 エマニュエル・アイム指揮ル・コンセール・ダストレ Emmanuelle Haim & Le Concert D’Astree…

アイルランドに響いた受難の歌。ヘンデル:オラトリオ『メサイア』あらすじと対訳(7)

ヘンデル『メサイア』の第2部に入ります、第22曲から第31曲までを聴きます。 キリスト教の立場では、イエスこそ、旧約聖書に預言されたメシアでしたが、人間の罪を背負い十字架にかかることによって、人々を救うことになります。 そしてそのことも、驚くべ…

叫べ!歓呼せよ、エルサレムの娘よ。ヘンデル:オラトリオ『メサイア』あらすじと対訳(6)

エルサレムの第二神殿(ヘロデ神殿)の想像図。ローマ帝国によって破壊され「嘆きの壁」だけが残る。 ヘンデル『メサイア』の第1部より、第18曲から第1部終曲の第21曲までを聴きます。 救い主がこの世に来臨した喜びと希望でいっぱいの部分です。 ヘンデル…

羊飼いは見た!聖夜の奇蹟。ヘンデル:オラトリオ『メサイア』あらすじと対訳(5)

ヘンデル『メサイア』の第1部より、第13曲から第17曲までを聴きます。 クリスマス・イヴに草原で起きた奇蹟、有名な〝羊飼いの聖夜〟の描写です。 これまでの曲では、メシア来臨についての、旧約聖書の預言を綴ってきましたが、ここからは、新約聖書の物語…

ひとりのみどりごが私たちのために生まれた。ヘンデル:オラトリオ『メサイア』あらすじと対訳(4)

ヘンデル『メサイア』の第1部より、第8曲から第12曲までを聴きます。 イエス降誕のはるか以前に書かれた旧約聖書による、メシア誕生の預言の部分です。 ヘンデル『メサイア』HWV56 Handel : Messiah HWV56 エマニュエル・アイム指揮ル・コンセール・ダスト…

救世主来臨のお告げ。ヘンデル:オラトリオ『メサイア』あらすじと対訳(3)『降誕の預言』

死海文書の中のイザヤ書 それでは、ヘンデル『メサイア』の第1部より、第2曲から第7曲までを聴いていきます。 ヘンデル『メサイア』HWV56 Handel : Messiah HWV56 エマニュエル・アイム指揮ル・コンセール・ダストレ Emmanuelle Haim & Le Concert D’Astr…

ユダヤ教とキリスト教の違いとは。ヘンデル:オラトリオ『メサイア』あらすじと対訳(2)

モーセと十戒の石板(レンブラント) 聖書そのままの歌詞 『メサイア』は、ヘンデルのオラトリオの中でも特異な存在で、聖書の文言(聖句)が、基本的にはそのまま歌詞になっています。 聖書の言葉をそのまま引用し、つなぎ合わせることによって、イエスがメ…

年末と言えば、第九? それとも? ヘンデル:オラトリオ『メサイア』あらすじと対訳(1)『序曲』

ベガーズ・オペラ(乞食オペラ) 年末と言えば、第九? それとも・・・ 街もクリスマスモードとなり、いよいよ年も押しせまってきました。 クラシックで年末、といえば〝第九〟ですが、それは主に日本での話で、欧米では年末、あるいはクリスマスの曲といえば、…

跳躍する大フーガ。ヘンデル『合奏協奏曲集 作品6』(4)

ヘンデルの合奏協奏曲作品6のご紹介、今回で最終回となります。 ヘンデル『合奏協奏曲 作品6 第8番 ハ短調 HWV326』 Handel : Concerto oo.6 no.8 in C minor, HWV326 演奏:トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサート Trevor Pinnock & The Engl…

神秘のミュゼット。ヘンデル『合奏協奏曲集 作品6』(3)

ミュゼット ヘンデルの合奏協奏曲、これまで最初の2曲をご紹介しましたが、12曲もありますので、残りの曲はハイライトでお届けしたいと思います。 いいな、と思われる楽章がありましたら、ぜひ全曲聴いていただけたらと思います。 それぞれに個性あふれる…

ラジオから流れるクラシックについての考察。ヘンデル『合奏協奏曲集 作品6』(2)ヘルマン・ヘッセ『荒野のおおかみ』

ヘンデルの代表作のひとつ、合奏協奏曲作品6を聴いています。 今回ご紹介する第2番は、全12曲中、特に私の好きな曲です。 ヘルマン・ヘッセとラジオ。そしてヘンデル。 『車輪の下』を著わした文豪ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)の長編小説、『荒野のおおか…

驚くべき速筆の傑作!ヘンデル『合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)集 作品6』(1)

ジョージ・フリデリック・ヘンデル(1685-1759) 1曲あたり2日間! ヘンデルがオラトリオの幕間に、観客への呼び物として演奏したのは、これまでご紹介したオルガン・コンチェルトのほかに、合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)があります。 当時、ヘン…

天使が奏でる天上の音楽。ヘンデル『ハープ協奏曲 変ロ長調』

初のハープのためのコンチェルト ヘンデルのオルガン・コンチェルトを、『作品7』を中心に聴いてきましたが、生前に出版された『作品4』もあります。 数が多くなるので、ご紹介はいつかに回したいと思いますが、そのうち第6番は、ハープで弾いても良い、…

ヘンデルのウェディングマーチ。ヘンデル『オルガン協奏曲 作品7』(3)

ジョージ・フリデリック・ヘンデル(1685-1759) 可愛らしいポジティブ・オルガンの音色が心に沁みる、ヘンデルのオルガン協奏曲。これまで3曲ご紹介してきましたが、『作品7』として出版されたコンチェルトのうち、残りの曲で、私の気に入っている楽章を…

鳥と音楽の素敵な関係。ヘンデル『オルガン協奏曲』(2)〝カッコウとナイチンゲール〟とデカメロン伝説

『デカメロン』で小話を披露し合う男女の情景 カッコウとナイチンゲール ヘンデルのオルガン・コンチェルトで一番有名なのは、通番では第13番になるヘ長調〝カッコウとナイチンゲール〟です。 第2楽章で、オルガンが、カッコウとナイチンゲールの鳴き交わす…

可愛いオルガンの響き。ヘンデル『オルガン協奏曲 作品7』(1)

バッハと並ぶ大作曲家 前回、グレン・グールドの弾くヘンデルを取り上げましたので、今回から、ヘンデルをご紹介していきたいと思います。 ヘンデルは、ドイツで生まれ、イタリアで名声を得、ロンドンで大活躍しました。最終的には英国に帰化し、国家に功績…

〝おもしろかったから弾いた〟グレン・グールド×ヘンデル『ハープシコード組曲第1集 第3番、第4番』

グレン・グールドの弾く、チェンバロ×ヘンデルという超珍しい組み合わせの演奏の続きです。ヘンデルの短調も格調高く、バロックの中でも人気があります。 ヘンデル『ハープシコード組曲第1集 第3番 ニ短調 HWV428』 Handel : Suite for Harpsichord Vol.1 …

癒しの音色。グレン・グールド×ヘンデル『ハープシコード組曲第1集 第1番、第2番』

お陰様で、このブログもこれで100回目となります。 お読みいただいている方、本当にありがとうございます。 グールド、チェンバロを弾く! さて、これまでグレン・グールドの弾くバッハを聴いてきましたが、彼はピアノにチェンバロの持つ〝触感の即時性〟を…

テムズの優雅な舟遊び。ヘンデル『水上の音楽〝アラ・ホーンパイプ〟』~古楽器で聴く結婚式の定番曲(6)

テムズ川上のヘンデルとジョージ1世(想像画) 結婚式の定番曲、6曲目は、わがヘンデルです。『水上の音楽 Water Music』はヘンデルの代表作で、一般的には〝ヘンデル=水上の音楽〟は、〝ベートーヴェン=運命〟のような組み合わせでしょう。 アラ・ホーン…

愛しい木陰。『オンブラ・マイ・フ』(ヘンデルのラルゴ)~古楽器で聴く結婚式の定番曲(2)

結婚式の定番曲、2曲目はヘンデルの『オンブラ・マイ・フ』です。 速度表記をとって『ラルゴ』とも呼ばれます。 結婚式や披露宴では、オルガンやオーケストラだけで奏でられますが、原曲はオペラの歌です。 オペラ『セルセ』の冒頭、ペルシア大王のクセルク…

私の音楽遍歴。原点はヘンデル『調子の良い鍛冶屋』

このあたりで、私とクラシックとの出会い、そして今に至るまでの音楽遍歴をつづらせていただきたいと思います。 前世の記憶?デジャヴ? おそらく、幼稚園に上がる前くらいの頃だと思いますが、親の友人が、「ソノシート」をたくさんくれたのです。「ソノシ…