孤独のクラシック ~私のおすすめ~

クラシックおすすめ曲のご紹介と、歴史探訪のブログです。クラシックに興味はあるけど、どの曲を聴いたらいいのか分からない、という方のお役に立ちたいです。(下のメニューは横にスライドしてください)

放蕩男と魔性の女の歌合戦。ドン・ジョヴァンニ(6)『乾杯の歌』『ぶってよ、マゼット』

乾杯の歌 モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕 第15場 ドン・ジョヴァンニの獲物、新婦のツェルリーナを新郎マゼットから引き離す役目を仰せつかったレポレロ。 ヘトヘトになって道を歩いていると、ドン・ジョヴァンニに出会います。 首尾はどうだ?と…

あの夜、あの部屋で何があったのか。ドン・ジョヴァンニ(6)『ドンナ・アンナのアリア〝もうお分かりでしょう〟』

ルーカス・クラナッハ(1472-1553)『正義のアレゴリー』(オペラとは関係ありません) モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』第1幕 第13場 昨夜、その部屋に忍び込み、騒がれたあげくにその父を殺したドンナ・アンナに、道端で出くわしたドン・ジョヴァンニ…

あなたの悪事を拡散してやる!ドン・ジョヴァンニ(5)『信用してはいけません、不幸な方々』

ドンナ・エルヴィーラに扮した、往年の大歌手ヤルミラ・ノヴォトナ モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』 第1幕 第10場 ドン・ジョヴァンニに魅惑のメロディーで誘惑され、口説き落とされて別荘に向かう村の花嫁ツェルリーナ。その前に一人女が立ちはだかり…

ドン・ファンの本領発揮、甘い誘惑のデュエット。ドン・ジョヴァンニ(4)『あそこで手を取り合おう』

モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』 第1幕 第7場 舞台は一転、さわやかな朝になります。 若い村人の男女がたくさん集まり、騒いでいます。そう、きょうは村で結婚式が行われるのです。若い新郎、新婦を囲んで、村人たちが祝福しています。 第5曲 二重唱と…

スペインでは1003人‼︎ ドン・ジョヴァンニ(3)『カタログの歌』

カタログの歌 モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』 第1幕 第4場 闇夜に〝騎士団長殺し〟をしでかしたドン・ジョヴァンニ。ドンナ・アンナの家から離れた路上に、レポレロとともに逃れてきます。 ちょっと落ち着いたところでレポレロが『旦那様、お話があり…

運命の夜、闇夜の騎士団長殺し。ドン・ジョヴァンニ(2)『イントロダクション』

村上春樹の小説『騎士団長殺し』のモチーフとなった、モーツァルトのオペラ(歌劇)『ドンジョヴァンニ(ドン・ジョバンニ)』のあらすじ紹介、対訳、鑑賞です。

人間の本性がみえる、死とエロスの歌劇。モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ あらすじと対訳(1)『序曲』

モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ(ドン・ジョバンニ)』のあらすじ、対訳、鑑賞です。

ボヘミアの都に響いた、手に汗にぎるシンフォニー。モーツァルト『交響曲 第38番〝プラハ〟』

〝百塔の都〟チェコ・プラハ 〝メヌエットなし〟の謎 オペラ『フィガロの結婚』の大ヒットにより、プラハから招待を受けたモーツァルトは、新作のシンフォニーを携えていき、到着早々、1月19日のコンサートで初演しました。 それが、この〝プラハのシンフォ…

映画『プラハのモーツァルト~誘惑のマスカレード~』の感想 です。

映画『プラハのモーツァルト』観ました。 映画『プラハのモーツァルト~誘惑のマスカレード~』が昨年12月2日に日本公開されました。モーツァルト生誕260周年記念ということで、久々のモーツァルト映画でもあり、私も9月に下記のように楽しみにしていました…

バッハによる年越し、力強いフィナーレ。『クリスマス・オラトリオ 第6部』(6)

東方三博士の礼拝 顕現節とは きょう1月6日は、キリスト教では『顕現節』『顕現日』『公現祭』などと呼ばれる祝日です。 前項で触れたように、幼子イエスを東方三博士が礼拝したことを記念しています。 この日をもって、クリスマス以来、キリスト教でのイエ…

星に導かれた、謎の東方三博士。バッハ『クリスマス・オラトリオ 第5部』(5)

ケルン大聖堂にある東方三博士の金棺 バッハの『クリスマス・オラトリオ』全6部を、実際に演奏された教会暦にしたがって聴くシリーズの5回目です。第5部は、新年第1日曜日用ですが、1月6日までに該当する日曜がなければ、その間のどの日かで演奏されま…

箱根駅伝、悔し涙へのエール。司馬遷『史記・伯夷伝』とワーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー』

司馬遷(BC145?-BC87?) 箱根の悲喜こもごも 新春恒例の箱根駅伝が閉幕しました。 今年も大学生たちの、全力を振り絞ったドラマを見ることができ、万感胸に迫る思いです。 普通に歩くだけでも大変な距離を、大きなプレッシャーを背負って疾走するのですから…

新春おすすめクラシック & バッハ『クリスマス・オラトリオ 第4部』(4)

ヨハン・シュトラウス二世記念像(ウィーン) 新年あけましておめでとうございます! クラシックのおすすめと歴史をご紹介するブログ、のつもりが、やはりと言うか、ただのmy favoritesになってしまってますけれど、今年もどうかよろしくお願いします。 まず…

大晦日といえば第九!ベートーヴェンのメッセージとは。『交響曲 第9番〝合唱付き〟』

第九初演の頃のベートーヴェン(1824年) 年末に第九、のわけ 大晦日です。年末、大晦日のクラシックといえば、やはりベートーヴェンの『第九』ですね。 そう言われるほどには、この時期にみなが聴いているとは思えないのですが、日本人の誰もが歳末の風物詩…

妻恋し、待ち焦がれた帰省のとき。ハイドン『交響曲 第45番〝告別〟』

エステルハーザ宮殿 帰りたい、帰れない いよいよ年も押し迫り、帰省ラッシュが始まりました。 みな、さまざまな思いを胸に、実家に、あるいは離れた家族のもとに帰っていきます。 クラシックで帰省といえば、思い浮かぶ曲があります。 それは、ハイドンの〝…

聖母マリアの心のうち。バッハ『クリスマス・オラトリオ 第3部』(3)

バッハの『クリスマス・オラトリオ』全6部を、実際に演奏された教会暦にしたがって聴いていきます。きょう12月27日は、第3部の日です。 ちょうどその日に聴けばご利益がある、ということだといいですが、キリスト教はそういうものじゃないでしょうね。…

どこまでも優しい子守歌。バッハ『クリスマス・オラトリオ 第2部』(2)

バッハの『クリスマス・オラトリオ』全6部を、実際に演奏された教会歴にしたがって聴いていきます。きょう12月26日は、第2部の日です。メサイアに描かれたのと同じ、『羊飼いの聖夜』を描きます。 クリスマス・イブの奇蹟ですが、演奏は26日なのです…

ティンパニとどろく、バッハのメリー・クリスマス!バッハ『クリスマス・オラトリオ 第1部』(1)

バッハが活躍、演奏したライプツィヒの聖トーマス教会内陣 Merry Christmas ! バッハのクリスマス音楽 12月は、クリスマスにちなんだ曲ということで、ヘンデルのオラトリオ『メサイア』を聴いてきましたが、メサイアは特にクリスマスのために作られた曲では…

天使が歌うクリスマス・ソング。シャルロット・チャーチ×ヘンデル『もろびとこぞりて』

主は来ませり 今夜はクリスマス・イブです。 これまでしばらくヘンデルの音楽を聴いてきましたが、ヘンデル作曲のクリスマス・キャロルといえば、『もろびとこぞりて』です。 歌詞が古色蒼然としていますので、子供の頃は意味も分からず『シュワ~シュワ~』…

クリスマスに響く、救いと希望のアーメン・コーラス。ヘンデル『メサイア』最終回(10)

ヘンデル『メサイア』の第3部全曲、第45曲から終曲の第53曲までを聴きます。これで、『メサイア』全曲の終幕です。 第1部では、メシア来臨の預言とイエスの降誕、第2部ではイエスの受難と復活、福音の伝道が描かれました。第3部では、救い主イエスへの信…

史上初のスタンディング・オベーション、ハレルヤ・コーラス。ヘンデル『メサイア』(9) &『ルール・ブリタニア』

ヘンデル『メサイア』の第2部より、第37曲から第2部終曲の第44曲までを聴きます。 イエスがメシアとして来臨したのに、人々は嘲り、また危険視して十字架にかけます。しかし、その死は人間の罪を贖うものであって、すぐにイエスは復活し、天に迎えられます…

開かれる天国の門、迎える天使たち。ヘンデル『メサイア』(8)

ヘンデル『メサイア』の第2部より、イエス受難のあと、復活への希望の部分、第32曲から第36曲までを聴きます。 ヘンデル『メサイア』HWV56 Handel : Messiah HWV56 エマニュエル・アイム指揮ル・コンセール・ダストレ Emmanuelle Haim & Le Concert D’Astree…

アイルランドに響いた受難の歌。ヘンデル『メサイア』(7)

ヘンデル『メサイア』の第2部に入ります、第22曲から第31曲までを聴きます。 キリスト教の立場では、イエスこそ、旧約聖書に預言されたメシアでしたが、人間の罪を背負い十字架にかかることによって、人々を救うことになります。 そしてそのことも、驚くべ…

叫べ!歓呼せよ、エルサレムの娘よ。ヘンデル『メサイア』(6)

エルサレムの第二神殿(ヘロデ神殿)の想像図。ローマ帝国によって破壊され「嘆きの壁」だけが残る。 ヘンデル『メサイア』の第1部より、第18曲から第1部終曲の第21曲までを聴きます。 救い主がこの世に来臨した喜びと希望でいっぱいの部分です。 ヘンデル…

羊飼いは見た!聖夜の奇蹟。ヘンデル『メサイア』(5)

ヘンデル『メサイア』の第1部より、第13曲から第17曲までを聴きます。 クリスマス・イヴに草原で起きた奇蹟、有名な〝羊飼いの聖夜〟の描写です。 これまでの曲では、メシア来臨についての、旧約聖書の預言を綴ってきましたが、ここからは、新約聖書の物語…

ひとりのみどりごが私たちのために生まれた。ヘンデル『メサイア』(4)

ヘンデル『メサイア』の第1部より、第8曲から第12曲までを聴きます。 イエス降誕のはるか以前に書かれた旧約聖書による、メシア誕生の預言の部分です。 ヘンデル『メサイア』HWV56 Handel : Messiah HWV56 エマニュエル・アイム指揮ル・コンセール・ダスト…

救世主来臨のお告げ。ヘンデル『メサイア』(3)

死海文書の中のイザヤ書 それでは、ヘンデル『メサイア』の第1部より、第2曲から第7曲までを聴いていきます。 ヘンデル『メサイア』HWV56 Handel : Messiah HWV56 エマニュエル・アイム指揮ル・コンセール・ダストレ Emmanuelle Haim & Le Concert D’Astr…

ユダヤ教とキリスト教の違いとは。ヘンデル『メサイア』(2)

モーセと十戒の石板(レンブラント) 聖書そのままの歌詞 『メサイア』は、ヘンデルのオラトリオの中でも特異な存在で、聖書の文言(聖句)が、基本的にはそのまま歌詞になっています。 聖書の言葉をそのまま引用し、つなぎ合わせることによって、イエスがメ…

年末と言えば、第九? それとも? ヘンデル『メサイア』(1)

ベガーズ・オペラ(乞食オペラ) 年末と言えば、第九? それとも・・・ 街もクリスマスモードとなり、いよいよ年も押しせまってきました。 クラシックで年末、といえば〝第九〟ですが、それは主に日本での話で、欧米では年末、あるいはクリスマスの曲といえば、…

跳躍する大フーガ。ヘンデル『合奏協奏曲集 作品6』(4)

ヘンデルの合奏協奏曲作品6のご紹介、今回で最終回となります。 ヘンデル『合奏協奏曲 作品6 第8番 ハ短調 HWV326』 Handel : Concerto oo.6 no.8 in C minor, HWV326 演奏:トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサート Trevor Pinnock & The Engl…